2019年4月22日月曜日

パセージはヒントの宝庫

今回は事例を2つ扱いました。
個別に感想を述べていくととても長くなりそうなので、誠に勝手ながら全体的な感想をつづってみたいと思います。

今回の2つの事例は全然違う状況なのですが、終了後に感じたのは、「Aの事例で参考にした
パセージの内容は、Bにもあてはまるし、逆もそうだな。」ということです。
パセージを何度も受講されている方にとっては当たり前のことだとは思いますが、パセージ
テキストのどのページも、子育て、ひいては人間関係を築くにあたってはヒントの宝庫
だということを改めて感じました。

パセージテキストに書いてあることは、「こういうときはこうする」みたいなマニュアル集
ではなく、アドラー心理学の考え方が常にベースになって、すべてがつながっているんだ
ということを今更ながら実感しました。
特に、まだパセージの内容を聞きかじり段階の私にとっては、どこか子どもとの関係に
困ったときには、「これはパセージのあのページを使えばいいのかな」という計算が働く
ことがありました。
今回の事例に限らず、例会では何度でもテキストに立ち返り、内容を確認しながら代替案を
考える作業を繰り返しますが、それはマニュアルとしての確認ではなく、パセージの根底を
流れるアドラー心理学の考え方に繰り返し触れることで、自分の意識の中に浸透
させていくのが目的なんだなとも思いました。

パセージを一通り受講すると、自分と子どもとの関係は目に見えて改善します。
しかし、パセージを知らない家族のふるまいを見てはモヤモヤを感じていたり、
子どもとの関係でパセージの内容をマニュアル的に意識すると、意図していない結果が
出てきたりすることもあるかと思います。
今回、2つの事例を同日に扱ってみることで、パセージではすでに学んでいるはずなのに、
見落としていたことに気付くことができました。
「あ、自分にはこういう視点が決定的に欠けていたな。」と。

おしるこさんは事例を2つ扱ったことで、時間オーバーしたことを気にされてましたが…。
本来、時間配分などはきっちり決められていることも承知の上で、私としては2つやった
からこそ気付けたことがありましたよ。